情報公開について
平成28年度 事業計画書(平成28年4月1日〜平成29年3月31日まで)
T 事業の概要
日本糖尿病財団が平成28年度に実施する事業の概要は次のとおりである。
公 1 公益目的事業
1.糖尿病に関する調査研究に対する助成
糖尿病及び糖尿病合併症の成因、病態、診断並びに治療に関する基礎的、臨床的研究
に対する財団独自の助成を行うと共に、企業との共同企画による研究助成を推進する。
2.糖尿病に関する学術集会並びに組織的な総合研究に対する助成
3.糖尿病に関する国際交流活動に対する助成
4.糖尿病に関する正しい知識の普及・啓発活動に対する助成
東日本地区並びに西日本地区における糖尿病予防キャンペーン活動を助成し、糖尿
病に関する正しい知識の普及・啓発を推進する。啓発用の小冊子、出版物を発行する。
公 2 公益目的事業
1.2型糖尿病患者を対象とした血管合併症抑制のための強化療法と従来治療法とのランダ
ム化比較試験(J-DOIT3)終了後の追跡研究の実施
U 事業の内容
公 1 公益目的事業
1.糖尿病に関する調査研究に対する助成
ア 糖尿病に関する基礎から臨床研究まで幅広い研究への助成)(別添1)
イ 日本ベーリンガーインゲルハイム(株)・日本イーライリリー(株)との共同企画による研究助成(別添2)
ウ 日本イーライリリー(株)との共同企画による研究助成(別添3)
エ コストコホールセールジャパン(株)との共同企画による研究助成(別添4)
2.糖尿病に関する学術集会並びに組織的な総合研究に対する助成(別添5・別添6)
3.糖尿病に関する国際交流活動の助成
国際交流活動の一環として海外研修を実施する(別添7)
デンマーク コペンハーゲンHotel Bella Skyにおいて「Diabetes in a moving
world」に関する討論を平成28年5月25日から27日の3日間実施する為の助成を行う
4.糖尿病に関する正しい知識の普及・啓発活動に対する助成
(1)当財団独自の糖尿病予防キャンペーンのための講演会
今年度は、西日本地区で開催する。
日時 平成28年11月13日(日)
場所 岐阜市
世話人 戸谷内科 院長 戸谷 理英子
(2)日本糖尿病協会と共催による糖尿病予防キャンペーンのための講演会
今年度は、東日本地区で開催する。
日時 平成28年11月6日(日)
場所 宇都宮市 「とちぎ健康の森」
世話人 自治医科大学 内分泌代謝科 教授 石橋 俊
その他、当財団の目的達成のための事業を推進する。
公2 公益目的事業
1. 2型糖尿病患者を対象とした血管合併症抑制のための強化療法と従来治療法とのランダ
ム化比較試験(J−DOIT3)終了後の追跡研究の実施
近年の患者数の増大から糖尿病対策は政策的な優先度の高い課題である。厚生労働省
は、政策的な糖尿病対策に直結するエビデンスを創出するため、アウトカムと研究方法
の骨子を事前に定めた上で平成17年度から5年間の計画で、3課題からなる「糖尿病
予防のための戦略研究」を実施した。本研究はそのうち課題3を継承するものであり、
糖尿病診療ガイドライン策定の根拠となるエビデンスの創出を目的としている。
全国81施設が参加し、高血圧または脂質代謝異常を有する45歳以上70歳未満の糖
尿病患者を対象とし、被験者を強化療法群と従来治療群にランダムに割り付ける。強
化療法群では、血糖、血圧、脂質に対して従来より厳格な目標を設定した治療を行い、
従来のガイドラインに沿った治療を実施する従来治療群と比較して、大血管合併症の進
展を30%抑制できるかを検証する。これにより糖尿病の重篤な合併症抑制のための有
効な介入方法を検証する。本研究の介入期間は平成27年度で終了したが、海外の多く
の同様な糖尿病に対する臨床研究でも、介入期間終了後も長期にフォローすることによ
り、強化療法の効果がよりはっきり現れることが知られている。
平成28年度から更に5年間追跡研究を行い糖尿病合併症の発症・進展の有効な予防
法が確立され、ひいては国民の健康増進に大いに貢献するものと期待されている。